トカゲ図鑑lizards
アブロニアリトルチア
- 分類
- アシナシトカゲ科 アブロニア属
- 別名
- セアカキノボリアリゲータートカゲ
- 学名
- Abronia lythrochila
- 英名
- Red-lipped Arboreal Alligator Lizard
- 分布
- メキシコ固有種(チアパス州の中央高地および隣接するグアテマラ国境付近)。標高2,000〜3,000mの松柏林や雲霧林(松柏・オーク林)に分布し、樹上域の着生植物(パイナップル科植物など)の着生する環境に生息する。
- 最大長
- 全長 約28.5cm
- 生態環境
- 昼行性 樹上棲
高山帯の冷涼かつ多湿な雲霧林の樹冠層(林冠)で生活する樹上生息者。把握力の強い指や自重を支えられる把握尾を用いて高木や着生植物(ブロメリア等)の間を移動し、日中は日光浴(バスキング)を行って体温を調節する。 - 食性
- 肉食性(昆虫類(甲虫、バッタなど)や節足動物(クモ類など)。)
- 繁殖形態
- 胎生(5–13匹/回。)
- シノニム
- Abronia lythrochila Smith & Alvarez del Toro, 1963
- 分類史
- 1963 — Hobart Muir Smith & Miguel Alvarez del Toro により Abronia lythrochila として新種記載(原記載)。
1963–2026 — Campbell & Frost (1993)、Uetz et al. (2026) などの主要文献において、属 Abronia の独立種として継続使用されている。 - 参考文献
- The Reptile Database
IUCN Red List of Threatened Species
Catalogue of Life
Integrated Taxonomic Information System (ITIS)
Global Biodiversity Information Facility (GBIF)
種小名 lythrochila(ギリシャ語で「血のような唇」の意)の通り、唇周囲の鱗に鮮やかな赤〜朱色の発色が現れるのが特徴。しっかりとした四肢を持つが分類上は「アシナシトカゲ科(Anguidae)」に属する。これは欧州産のアシナシトカゲ(Anguis)を基準に科名が和訳されたためで、骨格や側条溝(側面の皮膚の溝)の特徴を共有することから本属も同科とされる。なお、「アシナシトカゲ科」という名称でありながら、科全体で見ると本種のように四肢を持つ種の方がむしろ多数派を占める。





