トカゲ図鑑lizards
ハーティアシナシトカゲ
- 分類
- アシナシトカゲ科 アジアアシナシトカゲ属
- 学名
- Dopasia harti
- 英名
- Hart's glass lizard,
Hart's legless lizard - 分布
- 中国南部(福建省、浙江省、江西省、湖南省、貴州省、四川省、広東省、広西チワン族自治区など)、台湾、ベトナム北部に分布する。標高600〜2,000mの山地熱帯・亜熱帯性常緑広葉樹林や森林の林床、竹林に生息する。
- 最大長
- 全長 約58cm
- 生態環境
- 夜行性または薄明薄暮性 半地中棲
完全な四肢の欠如(無脚)が見られる地中・表土依存の生息者。日中は腐植土、落葉層、湿った土中、石や倒木の下に潜み、夜間や降雨後に地表へ這い出して活動する。体側には側条溝と呼ばれる皮膚の折り込み構造を持つ。 - 食性
- 肉食性(ミミズ、カタツムリ、ナメクジ、昆虫類(甲虫、幼虫など)。)
- 繁殖形態
- 卵生(4–8個/回。夏期(6〜7月頃)に落葉下や土中に産卵する。雌親が卵の周囲にとぐろを巻いて保護する抱卵行動(抱卵習性)が観察されている。)
- シノニム
- Ophisaurus harti Boulenger, 1899
Dopasia harti (Boulenger, 1899) - 分類史
- 1899 — George Albert Boulenger により Ophisaurus harti として新種記載(原記載)。
1980–2000年代 — 長らくユーラシア・北米産のアシナシトカゲ類とともに Ophisaurus 属として扱われた。
2010 — Nguyen et al. (2010) および近年の分子系統解析(Nguyen et al. 2011)に基づき、東アジア・東南アジア産の系統群として Dopasia 属への移動が再定義された。
2011–2026 — Uetz et al. (2026) などの最新データベースおよび国際的分類体系において、有効名 Dopasia harti が継続使用されている。 - 参考文献
- The Reptile Database
IUCN Red List of Threatened Species
Catalogue of Life
Integrated Taxonomic Information System (ITIS)
Global Biodiversity Information Facility (GBIF)
完全な無脚性を持つアシナシトカゲの一種で、体側にアブロニア等と同様の柔軟な「側条溝」を備える。分子系統解析に基づき旧属(Ophisaurus)からアジア産の群として(Dopasia)へ再分類された。爬虫類としては珍しく、雌が産まれた卵を守る抱卵習性を持つことが知られている。







